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越前がにの秘密

水産物部

kani いよいよ、寒くなりカニがおいしい季節となってきました。福井市中央卸売市場のせり場にも多くの『ズワイガニ』や『セイコガニ』がところせましと並んでいますが、『黄色いタグ』を鋏にまいた『越前ガニ』も多く見受けられます。
そこで、皆さんにカニの豆知識をこそっとお教えしますよ。

福井では、ズワイガニのメスをセイコガニ《背に子》と呼んでいます。

【オスとメスで大きさが違うのはなぜ?】
カニは脱皮を繰り返しながら体が大きくなっていきます。
その脱皮回数が、『セイガニは10回』で終わりなのが、『ズワイガニは10回以上』します。9回目の脱皮までは両方とも大きさはほぼ同じですが、10回目の脱皮でオスはぐーんと大きくなります。
このセイコガニが10回で脱皮を終えるのは、以後毎年卵を産み続けるため負担を軽くするためと考えられております。

【カニの恋愛?】
ズワイガニは8回目の脱皮を終えると精巣が発達し、セイコガニは9回目の脱皮を終えた夏ごろから若いカニの恋の季節です。
カニの生息は250メートルの深海ですが、1回目の結婚だけは200メートルの海中で行われ、2回目以降の結婚は、従来の生息場所で2月から3月ごろにかけて行われます。
カニの卵が孵化するには18ヶ月が必要です。
このように大事な資源ですから、大切に美味しく食べてくださいね!