「すし」の四季物語


春  夏  秋  冬


「すし」と春の物語

正月明けにすしを食べる人が増えています。サッパリした味わいがよいからでしょう。
すしネタは、春夏秋冬の旬の味こそ大切です。節分には、幸運を呼ぶ“巻きずし”を丸かぶりして立春を迎えます。
雛祭には、“ちらすずし” が欠かせません。錦糸玉子、おぼろ、赤味や白身の魚、エビなど多くの調理法を使った楽しく美しいすしです。
 そして春満開の四月となれば、行楽や花見に “すし弁当” がピッタリです。
 味を包みこむのもすしならではの食べ物 “茶巾ずし” “ふくさずし” “高菜巻” そして “桜の葉ずし” は、口の中に春がひろがります。


「すし」と夏の物語

“目には青葉 山ほととぎす初鰹” とくれば初夏のおもむきです。
 カツオは南の海からこの頃、関東沖へ北上中。トビウオ、タイ、イサキなども旬になります。カツオの握りずし、カツオ焼霜の握ずしも美味しいです。
 忘れてならぬのは、“ちまきずし” です。酢じめにした魚介類をすし飯とともに笹でくるんだもので、笹巻きずしともいいます。これからはアジも盛りです。
 ウナギ、アナゴ、ハモ、ウニとくれば、夏の土用に食べるすしの代名詞みたいなものです。
 沢庵とチリメンジャコを主材料とした “台所ずし” は庶民的なちらしずしです。夏バテに “酢” の効用は大です。


「すし」と秋の物語

二百十日を過ぎると一段と秋めいてきます。敬老の日は、お年寄りも手軽に美味しく食べられる “ミニ手巻き” なんていいですね。
 すし屋の手巻きは半切り(1/2)ののりを使いますが、ミニ手巻きは1/4に切ったのりを使います。湿らさないのがコツ。
 旬を迎えた美味しい野菜や果物や魚介類がいっぱいありますね。和洋華の材料とヘルシーな野菜を使ったサラダ感覚のミニ手巻きは秋にふさわしいさわやかな “美味” です。
 食欲の秋は、健康でぜいたくなすしを楽しみたいですね。エノキタケ、マツタケ、ナメコ、グリーンアスパラ、人参、千枚漬けのすしも美味しいです。


「すし」と冬の物語

越前・若狭の冬の味覚といえば、カニ、甘エビが代表格ですね。
 甘エビは、ほのかな甘味があり舌の上でとろけるような新鮮な美味しさで、刺身によし、つまみによし、もちろん握りずしには絶好のネタです。
 冬休みは、大人も子供も楽しみいっぱいの時期ですね。クリスマスからお正月まで、飲食の機会がグーンと増えます。
 家庭でクリスマスパーティにピッタリなのが “デゴレーションずし” です。ちらしずしや巻きずしがたっぷり、盛り込まれて、しかも上に飾ったマグロや白身の花造りは、酒のおつまみにもなり、みなさんで楽しめます。


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